川平法が掲載されています!

福岡市内と周辺の自費訪問リハをしています、リハシード福岡の樋口です。

2022年3月23日発売中外医学社より出版されました、「運動学・神経学エビデンスを結ぶ脳卒中理学療法」に促通反復療法(川平法)が掲載されています。

川平法は麻痺肢に意図した運動を実現させるために、

どのような仕組み(メカニズム)なのか?

手指の促通(リハビリ)はどのようにするのか?

治療効果を紐解く科学的根拠(エビデンス)があるか?

が運動学の視点からまとめられています。(2022.4.5 情報追加修正)

とてもわかりやすく読みやすい内容です。

また、急性期・回復期・慢性期にでも効果のあるというデータが載せられています。

川平法の論文リストもありましたので、気になる方はチェックしてみてください!

他にも、併用することでより運動麻痺の改善に効果のある方法として2つ紹介されています。

神経筋電気刺激法

麻痺の改善のために手指の電気治療器の使用例が写真付きで載せてあります。即、実践できますね!

神経筋電気刺激法と併用することで、特に慢性期の更なる改善に期待ができるようになり、また重度から軽度まで麻痺の程度に関係なく川平法が適応するようになりました。

振動療法

掌の振動刺激

振動刺激痙縮抑制法という正式名称です。「アメリカの脳卒中治療ガイドライン」で痙縮治療として推奨されています。

余談ですが、先日参加した川平和美先生のオンラインセミナーでも振動刺激を導入してから痛みやしびれへの処方が減ったというご経験の話もありました。

確かに、私も利用者さまへ痙縮の抑制のために振動刺激を継続的に当てていたところ「しびれが減った」と言われることはあります。

夕方になるとしびれが強くなる」という場合や「麻痺側の重だるさ、動かしにくさとともにしびれがひどくなる」場合、強制把握といった一度掴んだらなかなか離さないという症状にも効果が期待できます。

機器を軽く押し当てて、最初は筋肉が縮こまるような収縮が出ますが、そのまま続けて数分すると痙縮が減弱された状態になってきます。

今回は書籍に掲載された川平法の紹介でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今回ご紹介しました書籍:渡辺学編著:運動学・神経学エビデンスと結ぶ脳卒中理学療法.中外医学社.p81~92