麻痺した人差し指が動く

リハシード福岡の樋口です。

脳梗塞片麻痺を改善する川平法の訪問リハビリをしています。

1000回の人差し指を伸ばす動作の川平法で、動かなかった指が動かせるようになった経験を紹介します。

ご利用者様で、「麻痺した人差し指でパソコン操作をする」という目標をもって施術を受けている方がいます。

脳出血発症し、川平法を開始したのが発症6か月。弛緩性麻痺で指は動かせませんでした。発症9か月経過して全指を同時に曲げることはできても伸ばすことはわずかでした。

麻痺した人差し指は、川平法の施術では促通にて動きますが、ご自身では全く動かすことができません。

少しずつ使える手へ

指の曲げ伸ばしと人差し指を伸ばす動作は100回行い、「ナプキンをつまみ膝の上に広げる」動作など行えるようになりました。しかし、目標は「人差し指でパソコン操作」です。

人差し指だけで動けるように

いつもは100回している川平法を試しに200回人差し指だけ行いました。すると、寝ている状態の胸の上で人差し指が伸びて下すという動作が数回、できるようになりました

全くご自身では動かせなかった指が、「動け」と意図して動くことができました。

次週、訪問するとその機能は保たれており、同じように200回行いました。その翌週は300回行いました。動きは胸の上で数回動くというのは維持されていました。できる時とできない時があり、特に家族に見せようと意識すると動かない、ということでした。

そこで、ご利用者様と話合い、人差し指だけを1000回してみよう、となりました。途中辛かったり痛みなど生じる等異変が起こった時は中止することを前提に、「正」の字をつけながら1000回数えて行いました。

指の川平法
目標に向けての1000回

50回を1セットに10~30秒程度の休憩を挟みながら、50回×20セット=1000回です。

ご利用者様も施術側も姿勢や動作が辛いなどということはありません。指を動かすのに利用者様は見る必要があります。普段100回や200回ですと50回連続を2~4セットです。20セットはある程度の集中力が必要でしたが、休憩を挟みながら行いました。

「500回終わりました。折り返しです」「800回です。もう少しです」などとお声かけしながら、ご利用者様も「大丈夫ですか?きつくないですか?」などご配慮頂きながら決めた1000回を目指しました。

「1000回、終わりました!」そして、人差し指を動かしてもらうと、

ご利用者様は「動かそう」という意図をもって、曲げて伸ばしてと人差し指を動かすことができました!

所要時間は約12分です。約1分間で100回の指を伸ばす動作が行えます。素早い動きで過度な努力も必要なく1000回できました。

「1000本のノック」という言葉がありますが、それほどの努力も要らずに「1000回指伸ばし」。

ただ指を動かせばいいというものではありません。ご自身が意図した動き「人差し指を伸ばす」ということを反復して行った結果です。人差し指を動かすという神経路の再建と強化ができてきたと考えています。神経路の強化を図る川平法を一緒に行っています。

その後の効果は数週間経過していても続いています。最初は胸の上で数回動かせていた指が今では空間で浮かせた状態で動かせるようになりました。

他にも、手首の動きも滑らかになってきており、日常でも麻痺した手を使いやすくなってきたと思います。

麻痺の症状、改善過程は人それぞれです。今回のことが全ての方に当てはまるものではありません。だからこそ、麻痺の状態を把握し、日常のことをヒアリングしながら最善のタイミングで適した川平法を提供していきます。

「リハシード福岡」の「シード」は「exceed(超える)」という言葉から頂いています。現状の麻痺が更に改善し、使える身体になっていくことを願っています😊✨

☆彡最後までご覧頂き、ありがとうございました☆彡

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