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麻痺が改善するメカニズム
麻痺した手足を施術者が促しながらご自身で動かすことを繰り返し行います。その繰り返す反復運動により大脳から脊髄までの神経路を再建し強化していきます。
川平法は脳の可塑性(かそせい)を利用した運動学習です。脳の可塑性とは、損傷された神経細胞は再生することはありませんが、損傷していない神経細胞が壊死した細胞を担って機能を代替し、運動機能が回復するというものです。
上の図は神経細胞のイメージです。左端のように神経が損傷されても、新たなシナプス結合ができます。
このような現象が起こりやすいのは、発症してすぐの急性期、回復期の段階と言われています。
しかし、川平法は急性期・回復期・生活期にも改善が期待できます。
誤りなき学習
「腕を上げようとしたら、肘や手首、指が曲がってくる」
「手指を使おうとしたら腕全体がこわばった感じになる」
「動かそうとしても全身に力が入るだけ」
このようなことはありませんか?
川平法は「誤りなき学習」法です。
例えば「腕を上げる」だけの動き、あるいは「指を伸ばす」だけの動きを、施術者の促しに合わせて基本100回ずつの反復運動を行います。
麻痺を改善させること、身体の動かし方がわかる神経路を再獲得するには、誤りなき反復運動学習は必要です。施術者が麻痺した手足の負担を軽くし、状態や体調に合わせて促していきますので、安心して取り組めます。
身体に優しく反復運動
片麻痺の後遺症の方の中には麻痺した肩の痛みや感覚障害のある方や骨折やリウマチを同時に患った方もいます。川平法は医学的管理を最優先する急性期病院でも用いられているリハビリです。安全性が高く、身体の負担を少なくして改善を目指していきます。
手首、指先、足首もしっかり運動
川平法はストレッチやマッサージではありません。
本人が動かすのをより動かしやすく施術者が促していきます。
腕や足はもちろん手首、指先、足首など末端の運動も行います。
それらの麻痺が改善することで「足の運びが良くなった」「ズボンや靴下が履きやすくなった」「指が動かしやすくなった」等のご感想をお寄せ頂いております。
このように施術者の促しのもと本人が身体負担を少ない運動を繰り返し行うことでより動きが改善しそして実用的な動作へとつながっていきます。
発症から年数が経過していても対応
川平法を基礎的な運動療法として、更に神経筋電気刺激、振動刺激、経頭蓋磁気刺激、ボツリヌス法、リハビリロボットなどと併用することで効果が上がることが発表されています。
リハシード福岡が使用しています、振動刺激や低周波治療器の併用は川平法でのリハビリの効果を一層高めてくれます。発症から180日以上経過していても、また重度~軽度など麻痺の程度に関わらず改善の効果が期待できます。
対象について
脳血管障害の片麻痺後遺症に開発されたものですが、五十肩や骨折後等の整形疾患や神経難病等にも適応となります。動かすことで痛みが生じている状態から痛みのない動きから徐々に自分の力で動くことが出来る身体作りを目指します。