基本動作の自立度を上げるために大切なこと

脳卒中等を発症しリハビリテーション治療が開始しますと、基本動作の獲得というのは大変重要な要素の一つになります。

基本動作とは、寝返り、起きあがり、ベッド上の移動、座位、立ち上がりなどの「起居動作」と、便器、車いす等への「移乗動作」、歩行などの「移動動作」からなります。

脳卒中等の後遺症では基本動作ができなくなることがしばしば認められます。基本動作能力の改善をはかることが今後の生活の介護量や移動手段に影響を及ぼしていきます。

指導をする理学療法士や作業療法士、他携わる医療従事者の声かけ一つで基本動作が格段に改善することがあります。

立ちはじめ

基本動作の声かけ

例えばベッド柵をひっぱって起き上がる患者さんがいます。どうすると引っ張らずに楽に起き上がることができるでしょう?

思わず「柵をひっぱってはいけませんよ!」と言ってしまいがちですが、それでは患者さんは「起き上がれたらいいじゃない」「リハビリの人は何を言っているのだろう」と思うかもしれません。

基本動作や歩行は「〇〇はダメですよ」という否定的な声かけや「〇〇になってますよ(修正してください)」と注意喚起の声かけはその場だけ修正できても実際場面には生かされにくいものです。

いかに患者さんご自身がイメージしやすい言葉で表現して麻痺側を認識し動作を促せるか。

その他、立ち上がりや歩行にも患者さんが理解しやすい声かけのしかたがあります。

患者さんにイメージしやすい声かけと必要に応じた介入だけで動作獲得につながります。

立ち上がり

現在開催しております「川平法オンラインセミナー 福岡 基礎講座」では川平法が未経験でも明日から臨床で使えることもお伝えしています。

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川平法未経験者でも経験者でもお役に立つ内容となっております。今回、例としてあげた「柵を引っ張って起きる」ことが何故療法士はとがめるのか、そのようなこともお話していきます。

麻痺の改善と川平法にご興味のある療法士の皆さん、ご参加をお待ちしております。